2019.12.04

私的腸内細菌論

第104回 身体のためになる自作ヨーグルト

前回お知らせした通り、今回本欄では簡単なヨーグルトの作り方をご紹介いたします。

ただしその前に、大変タイムリーなトピックスがございますので、お知らせしておきたいと思います。

それは、11月20日放送のNHKテレビ「ためしてガッテン」番組中、“善玉菌倍増計画”編で、司会者がこう発言したことに端を発しております。

それは「ヨーグルト全メーカーを敵に回すことになる」と前置きした上で「ヨーグルトは善玉菌のエサにはならない」という趣旨であり、スーパーマーケットで販売されている全メーカーの商品60個以上を棚に並べそれを背景に電波に乗せられました。

ヨーグルトに関して巷に伝わる情報の誤りを、NHKがやっと改めてくれたのです。

これで消費者のみなさまの「ヨーグルトは身体に良い」という誤解も、徐々に解消されていくのではないかと思います。

本件に関して週刊誌に寄稿しておりますので、記事の内容は、弊社サイトのメディア掲載最新記事欄をぜひご覧ください。

 

それでは、身体のためになる自作ヨーグルトの作り方をお伝えします。

《用意するもの》

  • 01)豆乳1Lパック(市販のもの、乳酸菌のエサとなる糖分が添加されているので「調整豆乳」が最適)
  • 02)ヨーグルトの種菌(スターター)のための「飲むヨーグルト」100ml(市販のもの、フルーツ等は添加されていないプレーンタイプ)
  • 03)ヨーグルトメーカー(豆乳1Lパックがそのまま収納できるタイプ、ネット通販で3,000~4,000円程度で購入可能)
  • 04)計量カップ(250~500ml用)

 

《作業前の注意事項》

  • 01)作業する部屋の窓は閉める
  • 02)作業中、エアコンは作動させない
  • 03)換気扇も回さない(以上、部屋の中に空気の流れを作らないようするため)
  • 04)よく手洗いする
  • 05)食品用アルコール消毒液で、作業台、豆乳パックの取り出し口(コック)、飲むヨーグルトのコック、軽量カップ、を消毒する(消毒液がなければ、度数の高いウイスキー、焼酎、リキュール等ティッシュに含ませ使用するのも可)

 

《作業の手順》

  • 01)豆乳1Lパックに、商品付属の取り出しコック付ける
  • 02)計量カップに豆乳100mlを抜き取る(残りは900mlとなる)
  • 03)計量カップの中の豆乳を他の容器に移す
  • 04)計量カップに飲むヨーグルト100mlを入れる
  • 05)豆乳が900ml入っているパックに計量カップの飲むヨーグルトを入れる(このとき、取り出しコックから注入することになるので、ゆっくりこぼれないよう注ぐ※コックから豆乳が逆流することがあります)
  • 06)取り出しコックを外し、その跡のパック穴の周辺を消毒する
  • 07)穴をガムテープで2重に塞ぐ
  • 08)パックを縦にした状態でパック頭部を左右に3~5回振る(全体が混ざるようには振らないこと※パック上部に種菌を注入した形になっている)
  • 09)そのパックをヨーグルトメーカーにを装着しスイッチを入れる
  • 10)培養は37℃で3~5日=72~120時間(最初は72時間でお試しください※スイッチを入れた日時をメモしておくこと)

 

培養中は温度変化を少なくするため、冷暗所にヨーグルトメーカーを置いてください。

培地に豆乳ではなく牛乳を使いたい方がいらっしゃるとは思いますが、牛乳は使わないでください。

その理由は説明が長くなりますので今回は割愛いたしますが、健康効果を期待するのであれば、豆乳をお使いください。

出来上がったものは、冷蔵庫で保管してください。

味はスターターに使った飲むヨーグルトからは、かけ離れたものになりますが、それだけ代謝物が多くなっており雑味が増すためです。

おいしいヨーグルトと、身体に良いヨーグルトの違いを実感してみてください。

出来上がったヨーグルトを種菌にして次のヨーグルト作りをするのは、やめてください(必ず新しく買ってきた飲むヨーグルトをお使いください)。

 

以上が、私が自宅で自分用に作り続けている方法とほぼ同じ作業です。

ただし種菌は、実際に製造で使っているものを使用しています。

私はこれで毎日、自身の身体の具合を以てして、みなさまに使用いただいている16種35株のチームからなる菌の状態も、チェックしているというわけでございます。

世界広しといえども、こんなことを実行している者はそうそういないと思いますが、私の自己満足でありプライドでもあります。

私の師匠であり先代の研究所長の正垣一義先生も、同じように毎日のチェックを欠かさず励行しておられました。

こうしたことの積み重ねが本当のものづくりの在り方であり、発明者たる所以なのだと思います。

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