2020.03.06

身近雑記

第109回 健康に良い市販ヨーグルトが生まれる日

先般、NHKの人気番組「ためしてガッテン」で、市販されている全てのヨーグルトの正体が明らかにされ、今まで常識とされていたヨーグルトの健康効果について、否定的判断が下されました。

しかしながら、スーパーマーケットのヨーグルト売り場は依然、拡大傾向にあることが見てとれます。

「無限の可能性を秘めた乳酸菌」

「受験生の半分以上が体調管理に選んでいます」

「強さ引き出す乳酸菌」

等々……華やかなポップがヨーグルト売り場に踊っているのを、みなさまもご存知のことと思います。

結果として、ヨーグルトが家庭の冷蔵庫における常備品となったことは事実です。

「ヨーグルト=健康」という概念が定着した証拠でしょう。

であればこそ、本当に健康に良い市販ヨーグルトが将来、市場に誕生することはないものか?私なりに考えてみました。

 

まず見つめ直さなければならないのは、健康効果をもたらす根源となるものは、ヨーグルトの中の乳酸菌の菌体ではなく、乳酸菌が発酵増殖するときに放出する物質にあるということです。

それこそ「ガッテン」が番組中で明らかにした“お助けマン”の正体です。

ですから、健康のためにお助けマンとして働く物質を、なるべく多く、ヨーグルトの乳酸菌に放出させることが重要なポイントになってきます。

そのためには、現在ぜいぜい3~5時間のヨーグルト菌の発酵時間を、短くても48時間以上にする必要があります。

もちろん、出来るだけ多くの物質を放出してもらうための時間です。

しかしこれを行うとすれば、製造時間は長くなり、販売コストに影響が生じることでしょう。

 

さらに風味の点でも、乳酸菌が放出する代謝物質が多くなれば、酸味や雑味が強くなるといったことが起きます。

ヨーグルトはやはり、風味の良いものが売れています。

メーカーは、ヨーグルトの味を良くするため、適合する乳酸菌2~3種類の組み合わせについて、日々研究を重ねています。

健康に良いからといって、売れているヨーグルトの味をおいそれと変えることは出来ないのです。

さらに使用する乳酸菌についても、本当に健康に良い組み合わせを目指すのであれば、私たちの腸内で善玉菌グループを作って棲み着いているものに限りなく近い乳酸菌グループを再現したものを、選ぶ必要があります。

そうなると結論として、既存のヨーグルトメーカーの製造技術では、健康に良いヨーグルトを作るのは不可能であるということになってまいります。

 

しかし、ただひとつだけ救済方法があります。

それは“お助けマン”として、適量の乳酸菌生産物質をヨーグルトに添加すれば良いのです。

この方法ならば、健康増進に寄与出来ること請け合いです。

少量の添加ですから風味に影響が出ることもありません。

おいしいヨーグルトのままで良いのです。

コストは1日分にして10円くらいのアップになりますが、結果として愛用者が増えるのであれば問題ないでしょうし、実際そんな声が聞こえてきております。

最近の市況の動きから推測すると、この種のヨーグルトが全国のスーパーマーケットの店頭に現れるのも時間の問題と見受けられますので、みなさまもどうぞお楽しみに。

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