2020.06.17

身近雑記

第113回 見えてきた菌体から代謝物への変遷

新型コロナウイルスによって広がった、外出自粛テレワーク生活も2ヶ月を経過しました。

新聞をじっくり読む時間も増え、いつものように大手全国紙を見ていると、大手企業による腸に関係するサプリメントの大々的な広告が連日掲載されているのが目に留まりました。

しかしそれを見て、なぜか違和感を覚えたのです。

「今なら特価500円」という表示が大手販売会社の商品としてそぐわないからなのか、時代遅れになりつつある商品の売り出しに執着しているからなのか、いずれにしても、消費者として買ってみようと思えるような広告ではありませんでした。

健康サプリメントのマーケットでは、広告宣伝力で売る時代から、実際に体感が得られるものか否か?へと、フォーカスが変遷していることが、市場における売上の推移からも見えてきます。

乳酸菌、ビフィズス菌関連の商品においても、菌体そのものでなく、菌の代謝物によって体感を得られるという真実が、消費者の動向から証明されつつあります。

 

振り返ってみると、私が60年前に大谷光瑞農芸化学研究所へ入所したときに研究所としては、その26年前に完成した乳酸菌の代謝物である乳酸菌分泌物を商品化して、販売活動をしておりました。

その時点で既に、代謝物にこそヒトに対する効果をもたらすものがある、という学術的エビデンスが確立していたのです。

代謝物の原料である豆乳を発酵させる16種の乳酸菌の特殊な培養技術、共棲培養法が研究所の宝だったの頃のことです。

 

それから長い年月、研究の灯を消すことなく、同時に市場参入も図る中で、代謝産物である「乳酸菌生産物質」は、商品にしたときの体感の良さに賛同された多くの企業のみなさまによって支えられてまいりました。

そのおかげで会社を存続発展させることが出来て、感謝の気持ちでいっぱいです。

乳酸菌やビフィズス菌の菌体ではなく、菌体を培養して得られる代謝物にこそ真の機能性があり体感が得られることが、現在の市場における消費者の動向からも感じ取れるようになり、乳酸菌とは異なる新規商材として取り上げられるようになりました。

長い年月がかかりましたが、やっと私の主張する世界が現実のものとなることを、80歳直前になって確信している今日この頃です。

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