2013.12.24

乳酸菌生産物質白書

第20回 乳酸菌生産物質白書

今年最後のブログとなりました。私も12月19日で73歳になり、この歳になりますと、乳酸菌と共に残り何年過ごせるかと思わない日は、一日たりともありません。
乳酸菌生産物質白書


そこで、今こそ乳酸菌生産物質白書なるものを皆様にお伝えする時期だと考えたのです。


大谷光瑞師ご発案、正垣先生による完成以来、正確な経緯と子細を知っているのは、私と弊社会長の金廣以外にはいないと自負もしている次第です。


昭和44年(1969年)から光英科学研究所として研究を踏襲していくように申し渡されてから光英科学の歴史は始まりました。それまでの研究所は残念ながら経済的に立ち行かず、正垣所長も財務の責任者として走り回らざるを得ず、研究だけをしていくわけにはいかなくなってしまいました。


正垣所長の下で働いていた私も、食べていくためには他の道も考えなければなりませんでした。それで子供のころからの趣味の世界の無線工学を生かし、無線機メーカーのサラリーマンと乳酸菌の研究という、二足のわらじを履かざるを得ませんでした。


それでも乳酸菌生産物質への思いを絶やしたことはありませんでした。乳酸菌の業界については週に2日は業界のコンサルタントの人々とミーティングを行い、乳酸菌業界の全体的な把握に努めました。


そのうち、乳酸菌生産物質について、かなりの大型の事業計画や、県をあげても事業計画等が進むこともありました。しかし、実現の直前になって、先方の社長の体の具合が悪くなるなど、なかなかうまく行きませんでした。
仕事は神聖な気持ちで

その度に、コンサルタント人は関西弁で「村田はん、この仕事に自分の欲を持ち込んだらあきませんぜ、この仕事は神聖な気持ちでないといけません」と警告してくれました。


たしかに、まだその時には、自分の気持ちが神聖なところまで及んでいなかったのかもしれません。


そうこうしているうちに、23年もの年月が経過し、全国的にかなり大きい販売網のある健康食品会社の社長から、乳酸菌生産物質を扱いたい、この由緒ある製品を供給してほしいとの要望があり、工場まで提供するという条件まで出してもらいました。そして私は、無線機メーカーをやめ、光英科学として独立する決心をしたのです。53歳でした。


時は平成5年(1993年)。その社長からは、乳酸菌生産物質はいろいろあって、乳酸菌を16種使って共棲培養しているとか、24種使っているとか、多くの乳酸菌生産物質の会社が乱立していると聞かされました。乳酸菌業界のことを把握していたつもりの私でしたが、社長から聞かされた話は想像以上に数が多く、正直なところ驚きを隠せませんでした。


今のようにインターネットの時代ではないので、調査するのは難しく、いろいろと人に聞いて調べました。それまでは、正垣所長から教わった共棲培養方式による培養を行っているところは、自分以外は、正垣所長の流れをくむ1社のみと思っていましたので、真実が知りたい一心でした。


すると、他社のものは単に乳酸菌を複数組み合わせたり、相性の良い菌にて培養したり、共棲培養と称しているにも関わらず単なる混合培養に過ぎず、何十年も共棲培養になった菌のチームにて構成して培養している会社は無い模様でした。


安心したものの、しかし光英科学として製品の正当性をお客様に説明しても他の商品との優位性を理解していただくのが難しく、苦しい日々を送ることになりました。しかし長期に渡って愛用していただけるお客様には、光英科学の乳酸菌生産物質の良さを実感していただくことができました。それが私にとっての救いでもありました。


あれから20年、その当時の愛用者の多くの方々が、今も弊社の乳酸菌生産物質をご愛用いただいていることに感謝しております。


さて乳酸菌生産物質白書たるポイントですが、複数(2~4種)の乳酸菌の共棲状態を維持しているチームを作り、それをマザースターターにしているかという点にあります。共棲状態にあるチームを構成することは、菌の選定のみならず長い研究期間がかかります。複数種の乳酸菌を組み合わせて混合培養を行っておられる会社を見受けますが、短い期間で共棲状態にすることはなかなか困難だと思うのです。


そして当社はメタボローム分析という遺伝子レベルの分析を行い、34のペプチドを含む352種類の代謝物質を特定することにより、分子式、DNA、塩基配列、機能性につき科学的エビデンスを確立するに至り、腸内フローラのヒトの健康のためのはたらきを、その検出物質から学び取ることが出来たのです。東京大学名誉教授の光岡先生にも結果を見ていただき「私の仮説が、これで真説になったよ」というコメントをいただきました。


少し専門的になりますが、複数の乳酸菌を混合して培養し、その継代をくりかえしていくと、淘汰されていずれ一番強い菌だけが残るという通説があります。


しかしヒトの腸内菌は100種~500種とも言われています。人間のような高等動物の腸内菌は淘汰されず強い菌だけに絞られていない、どうして100種以上を保っているのか? おそらく腸内においても共棲状態になった菌のチームは、その相互関係を変化せずに保持して他の菌を寄せ付けない、だから100種も存在すると私は考えます。むしろ単菌に単離して純粋培養する菌は、他と相互関係も競争関係もなく、弱いと思います。


共棲培養による強い菌が作り出した乳酸菌生産物質……。

愛用者の方々にはお分かり頂けると、私は信じております。


本年はご愛読いただきありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎えください。

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