2014.09.09

身近雑記

第27回 発酵と中村吉右衛門

中村吉右衛門去る8月25日の読売新聞(夕刊)にて、歌舞伎俳優・二代目中村吉右衛門の「良き型 発酵させ次代に」という記事を拝見しました。



初代吉右衛門をしのぶ「秀山祭九月大歌舞伎」の座頭として、東京の歌舞伎座で9月1日~25日の一ヶ月間、出演するとのこと。そこで初代ゆかりの演目を上演するそうです。


「初回の良き型を継ぎ、まねではない、発酵した二代目の型を後世に」とのこと。


乳酸菌生産物質の研究・製造において「発酵」と長年取り組んできた私ですので、このように「発酵」という文言が歌舞伎の世界でも使われる時代になったかと思うと、感慨深いものがあります。


さて、歌舞伎俳優としての二代目吉右衛門も大変魅力的ですが、テレビドラマ・舞台での「鬼平犯科帳」の名演技は特筆すべきものがあるでしょう。私も、火付盗賊改方・吉右衛門演ずる鬼平ファンのひとりであります。



原作は、池波正太郎の時代小説。これまでに松本幸四郎、丹波哲郎、萬屋錦之助などの名優が演じてきましたが、吉右衛門の演じる鬼平は、とりわけ光っているように私は感じます。演じれば演じるほど味が出てきているようにも思いました。これを「発酵」といえば、そうかも知れません。



新聞記事は「初代はまねではなく、自分の型を作った。その意味でも秀山祭りを通して自らの気を引き締め、若手をも育てる場所にしたい」という吉右衛門の言葉で、締めくくられていました。これから、歌舞伎世界の「発酵」がどう進んでいくか、楽しみです。



さて、広義の「発酵」とは、人間にとって有用な微生物の作用を指します。その発酵により、元の食品が変化するのが特徴です。



そして私ども光英科学研究所は狭義の発酵にも着目、発酵から生まれる産生物質にスポットを当てています。仏教に諸行無常という教えがありますが、科学的な解釈をすると「すべての現象は変化して無くならない」ということになりそうです。二代目吉右衛門も、自然のうちにその法則を役者の世界で実行しているのでは、と私は思っております。


そして、もちろん、人間の体の中でも発酵が行われています。おなかの中で、腸内細菌が発酵して出す物質が人の健康を支えてくれているのです。


「腸」の中で、「発酵」するチカラが健康で生き生きとした人生をおくるための鍵と言えるかもしれません。
腸
さて、私どものキャッチフレーズであります「腸能力開発®」は、そのような事も相まって、各方面から反響をいただいております。
しかし「腸」という具体的な体の部位を、これまでは、製品に表示することはありませんでした。しかしこの度、政府から発表された新しい食品機能性表示制度においては「エビデンスデータをきちんと整えたうえで」という条件が多々あるものの機能性をあらわす際に、体の部位を具体的に表現できることになりそうです。ここで「腸」もスポットライトを浴びることでしょう。


新しい制度によって、消費者の方々にその機能性を正しく伝えられる事を願ってやみません。

私たちを取り巻く食品制度の世界も、こうして発酵し続けているのです。

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