2015.12.22

身近雑記

第41回 下町ロケット

現在、TVドラマにて人気を博している「下町ロケット」という番組があり、かつての“倍返し”に続き庶民の心を強く揺さ振っています。皆様もおそらくご覧になっていることと思います。


私も欠かさず観ておりますが、自身が永年に渡り乳酸菌と向き合い研究を続けるなかで先代の所長から踏襲した技術の成果が得られたときのような感動を覚えております。

下町ロケット

ドラマは“ものづくり”のお話ですが、乳酸菌は相手が生き物ですから、“彼ら”と共同でつくり上げる心構えで開発しなければなりません。


「下町ロケット」では、技術を競って相手に勝るものをつくりあげそれをさらに世界に通用するものにするために大企業の高いハードルを乗り越えんとする、中小企業の厳しい姿勢に皆様が共感しているのだと思います。


その根底には、日本人の技術力の優秀さと世界一であるという精神的誇りを持ち合わせており、そのことに自覚的であるためだと推察します。


研究所の先代の正垣所長は、昭和24(1949)年に国会で2度に渡り、この乳酸菌の研究成果を以て国民が健康を手にすることで日本の戦後復興を為し得て、30年後には世界一の文化国家になろうと講演を行い、当時の厚生大臣と文部大臣から賛辞をいただいております。



私も先日、“霞が関”からの要請により、健康に関する勉強会にて「100歳!健康長寿は腸内フローラが鍵」という演題で2時間に渡る講演を行ってまいりました。約100名の方々が参集されました。



健康長寿は国の財政を左右する国策と言わざるを得ません。皆様それなりの見識を持って聴講されたようです。


「下町ロケット」の話に戻りますが、ドラマになぞらえ私の場合、腸内フローラの鍵となる乳酸菌の培養技術は、ひとえに共棲培養にあり、この技術は永い年月と巧みの業を以て、たゆまぬ研究の結果を経て成功したものであり、いかに最新の遺伝子技術を以てしてもつくり出せないものと自負しております。


しかしながら、この成果の検証が最新の遺伝子解析技術によって薬学的に可能となり、理論を無視あるいは軽視してきた識者の方々に証明することが可能となりました。



これで“下町企業”として、大手企業を横目に見つつ世界の方々にその恩恵を広める道が開けたと確信しております。腸内フローラがつくり出す物質が健康を決定する市民権を得る日がくるのを楽しみにしております。



新社屋タイミング良く、弊社は新年、1000㎡の新本社工場を近くの東京外環和光北インター傍に移転します。経産省のサポイン事業の一環として、最新の開発機器も完備します。



このことは、「週刊文春」新年号(12月24日発売)にも「会社の実力」として掲載されます。新工場における、“下町乳酸菌”としての技術の進展にご期待ください。


今年の「私考欄」はこれで最終版となりますが、1年間に渡りお読みいただいたことに深く御礼申し上げます。

戻る

ページトップへ