2016.09.26

私的腸内細菌論

第53回 16種35株のミステリー

前回の本欄で、カナダのエッセイストの方からのお便りをご紹介しました。


そちらには、私の著書「不老‘腸’寿」がミステリー風で、最後の最後に登場する食品のことを考えながらワクワク、ドキドキで読みました、と思いが寄せられていました。


しかし、当社の永年の研究開発によるビフィズス菌を含む16種35株の乳酸菌の共棲培養は、まさにミステリーの世界だと私は思うのです。


ところでみなさんは、ミステリーとサスペンスの違いをご存知でしょうか?mystery or suspense


最初から犯人が分かっている刑事コロンボや古畑任三郎のようなストーリー、これはサスペンスです。


対して、最後に犯人が明らかになるのがミステリー、たとえばヒッチコックの映画やアガサクリスティーの推理小説ですね。


後者には神秘、不思議、謎の意味が込められており、それが鑑賞する者にとってはひとつの醍醐味となっています。


もともと、先代の正垣所長から私が受け継いだ16種の乳酸菌の組み合わせは完全なものである、という自信はありました。


しかしながら、それを立証するには“同定”という作業が必要でしたので、日本食品分析センターにて同定を行った結果、16種の乳酸菌は株数にして35株に分けられ16種35株が確定したのです。


この証明を以てして、共棲培養の不思議の謎が解け、永年のミステリーが結末を迎えたのです。


世に有名なヤクルト菌と呼ばれるものは、ラクトバチルス・カゼイ種・シロタ株と、ひとつの株の単位で表現されます。


この方式に倣いますと当社の菌は、35株ものエース級の菌の集合体であり、それは種類でいえば16種におよぶということであって、16種35株から成る優秀な善玉菌フローラを形成できるのです。


少々難解なミステリーなのですが、今後は16種と言うよりも35株という表現をすることで、みなさまにもその実態がおわかりいただけるかもしれないと思っている次第です。


mystery endingそれにしても内心ホッと胸を撫で下ろさざるを得ないのは、16種35株のミステリーには、松本清張が用意するようなどんでん返しは無かった、ということでございます。






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