2016.12.21

身近雑記

第57回 光岡知足先生との対談(その1)

mogul去る10月中旬、PHP研究所の新しい日本を創る提言誌たる月刊誌「Voice」からの要請にて、腸内細菌学界の大御所であられる光岡知足先生との対談が出来ないかとの申し出がありました。


光岡先生にご意向を伺ったところ、快諾して頂けましたので、「Voice」1月号に掲載する対談が実現した次第です(対談の内容はこちらで全文お読みいただけます)。


2015年2月22日に、TV番組NHKスペシャル「腸内フローラ・解明!驚異の細菌パワー」が放送されて以来、「腸内フローラ」という言葉が一世を風靡し、健康産業を席捲した感があります。


腸内細菌の研究をライフワークとされ、世界の光岡とも称賛される偉大な実績を残された光岡先生、片や、長年乳酸菌の研究一筋でまいりました、この私とで「腸内フローラの真実」について、1時間半にも及びお話しをすることが出来ました。


光岡先生からは、NHKスペシャルの放送内容についての率直なご意見も拝聴することが出来ましたし、「Voice」誌面では少々掲載することが憚られる過激な物言いにて学術界に警鐘を鳴らす、先生ならではのご意見を伺うまたとない機会になりました。


これらにつきましては、この私考欄にて、何回かに分けてご紹介してまいりたいと思っております。


私にとって、86歳のご高齢ながら今でもそのご威光を学術界に放っておられる先生との対談は、大変貴重なものであったと感服いたしております。


「Voice」では要約された内容になっておりますが、先生が重要視された大切な問題は、次回以降、先生ご自身でお話しされた通りにみなさまにお伝えしたいと思います。


その前に、あのプログラムには明らかな問題点がございましたので、こちらについては私の方から先生に投げかけてみました。


それは、NHKスペシャルの番組構成中、光岡先生に関する事例が全く採用されていなかった点です。


1953years「腸内フローラ」と呼ばれる文言は、5~6年前から用いられたと放送にはありましたが、光岡先生が腸内フローラを発見されたのは1953年のことですから、実に63年前のことです。


学術界のみならず、腸内細菌研究の関係者は誰でも知っていることです。


こういった情報の欠落は、国民の共有財産である電波を使った公共放送としては、あってはならない事案であると私は感じました。


なによりも腸内フローラに係る正確な情報を伝えるには、光岡先生のご意見は必要不可欠であったと思います。


木を見て森を見ずとは、正にこの放送のことであると思わざるを得ません。


当の先生ご自身は、このNHKスペシャルはご覧になられていないとのことだったのですが。


さて次回からは、腸内フローラについての光岡先生から伺ったご意見を、放送内容と照らし合わせ、「腸内フローラの真実」を具体的に明らかにしてまいります。


放送が「目玉」とした便移植に関するカラクリについても、光岡先生のご意見を伺っておりますのでご期待ください。

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