2017.09.28

身近雑記

第70回 緊急提言。脱「生きた乳酸菌信仰」

proposal9月23日読売新聞朝刊の一面広告にて、生きた乳酸菌をチョコレートでしっかり包んでいるという見出しを掲載した商品PRを目にいたしました。


また、9月25日には同紙の朝刊記事では、「乳酸菌入り商品の充実」「大手メーカー各社がブランド化に注力」といったタイトルが踊る記事が紙面を賑わせておりました。


この私考欄を、続けてご覧になっている方にとっては、事実に反する間違ったことがまかり通っていて、新聞記事もそれを大きく報道しているという現実に、大きな違和感を抱いておられると思います。


2015年2月22日のNHKスペシャル以後、世の中に広く腸内フローラが知れ渡り、それと同時に乳酸菌も一般化しました。


これはたいへん結構な風潮だと喜んでおりましたが、私の著書「不老‘腸’寿」でも記した通り「生きた菌信仰」が次第に台頭してきて、あたかも事実のごとく、何も知らない大衆に対し信仰を啓蒙しておられます。


この信仰に対して、識者を含む専門家から批判的な声が上がってしかるべきかと考えますが、残念ながら何も聞こえてまいりません。


間違った乳酸菌の使い方では、ヒトの健康に寄与することが不可能であることについては、世界に冠たる東京大学名誉教授の光岡知足先生との対談においても、意見が一致しております。


実際、脱信仰の活動については、光岡知足先生から、私も応援します、どんどんやってください、とのお言葉をいただきました。


安倍政権は「人生100年時代構想」を唱えておりますが、その成就は国民の健康長寿があってこそと思います。


賢明な大衆は、やがて市場に対して的確な判断を下すでしょう。


乳酸菌ブームが過ぎ去り、「乳酸菌が作り出す代謝物こそが有効である」と、正当な評価が為される時代が一刻も早く訪れることを願いながら我が道を一途に進む所存でございます。

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