2018.02.09

光英科学研究所について

第75回 光英科学研究所の産業革命(その3)

前回に続き、千葉中央研究所から和光市弊社工場へ持ち帰った菌のおはなしです。


Wako head office本社工場では、試験管単位のマザースターターを、3トンタンク(1トン発酵タンク×3基)での発酵に供するため、バルクスターター30kg分に増量する作業を行っております。






37本の試験管には、それぞれ2~4種類の共棲状態になっている乳酸菌チームで培養されたものが入っています。


このチーム間にて相性の良い組み合わせを行い最終的に35株にて集大成されたもので、16種のビフィズス菌・乳酸菌にて編成されたボトル単位(30kg)のバルクスターターを作り、これにて3トンの大量発酵をスタートさせます。


大量発酵においては、長年の製造技術研究により得られたノウハウが必要であり、光英科学における最大の企業秘密となっております。


この技術は、他に類がなく世界唯一のものと確信しております。


実は、ヒトの腸内発酵も常に同様な作用にて進行しています。


腸内フローラは腸壁に共棲した状態で、いわばマザースターターとして作用します。


識者の方々においてさえ、腸内発酵を漠然と腸内フローラと呼称しておられるのを見受けることがありますが、腸壁に共棲している腸内細菌のチームがマザースターターであり、これこそが腸内フローラなのです。


決して、腸内発酵タンク全体を指すわけではございません。


私たちの小腸から大腸に入った栄養物に発酵を仕掛けるのがマザースターターでありバルクスターターなのであって、この動作が連続的に腸内発酵として行われ、その際生まれる代謝物が体を守ってくれているのです。


マザースターターである腸内フローラは、私たちが生まれたときから定着しているありがたいものですから、疎かには出来ません。


乳酸菌生産物質が、ヒトの腸内をお手本として、いかに合理的に作られているかお解りいただけたかと思います。


head office factory次に発酵のための栄養物となる豆乳について、ご説明します。








今までは10kgのバッチタンク80基にて発酵しておりましたが、大量培養となると、1トンの発酵タンク3基に2時間で豆乳を満タン状態にする必要があり、豆乳製造装置も大型で大量の豆乳が作ることの出来るものが求められます。


幸い最近は、大手食品メーカーがスーパーマーケットにて大量の豆乳を販売しております。


その際に製造に使用している大型連続豆乳製造システムが開発されており、それを設置することで解決いたしました。


soy milk makerさらには、発酵エキスの抽出作業という難題が立ちはだかります。


今までは小型の濾過機100個にて行っておりましたが、搾り切るまで実に3週間かかっておりました。


今後はペースト状の発酵液を3トン搾る必要があるため、コンピューター制御で大型の2トン搾汁機を設置しました。


これによって2日間での抽出が可能となり、飛躍的に効率が向上し大量生産が可能となったわけです。


storage tank最後に、完成した発酵エキスを貯蔵するために今までは20リットルのステンレス容器300個に小分けして保存していましたが、これからは高さ3mのステンレス2トン貯蔵タンク6基を定温倉庫に設置して貯蔵するようになりました。








これにて、長期間のエージングと品質の確保が可能となり、最終製品のハイグレード化が実現しております。


結果として新工場の増設により、月産12トンの製造と受注に対応可能となりました。


総ステンレス張りの工場には発酵タンク4基の増設が可能であり、今後24トンまでの受注体制が構築される見込みとなっています。


new factory panoramic view






これで光英科学研究所の産業革命の項は終わりですが、次回は共棲培養の根本理念に言及してまいりたいと思います。


それは学術界においては未知の分野でありながら弊社ではマスターしている、同種細菌間のコミュニケーションともいえる細胞間クオラムセンシングについてのお話しとなります。

戻る

ページトップへ