2018.12.03

私的腸内細菌論

第88回 乳酸菌生産物質の規格表

specification乳酸菌生産物質を原料として使用した商品を販売する場合、その商品を製造する工場で原料を受け入れる際必要となってくるものに、「商品規格書」という仕様があります。


規格書には、その原料の全てを認知できる項目が記載されています。


今回は乳酸菌生産物質の「規格」の中から、特徴的な項目について「規格表」の一部をみなさまに公開いたします。


まず、乳酸菌を培養するための豆乳の原料である大豆は、石川県の契約農家にて農薬や除草剤を使わずに大切に育てられたものを使用しております。


安心安全を心掛けて作っていただいております。


次は、豆乳を培地として培養する16種35株から成る善玉菌による共棲培養についてですが、これが規格表における最大の特徴となります。


ヒトの一生分の健康を司る腸内フローラの営みに着目しそれを体外でも再現することに成功し、そこから得られる健康に寄与する物質を、乳酸菌生産物質という呼称にて我々は世に出したわけですが、これには共棲培養が必須条件となります。


それは、ヒトの腸内フローラのバランスが確立されるためには、善玉菌優勢の腸内バランスが常に共棲状態となってコントロールされている必要があるからです。


この腸内のメカニズムを再現するには、フレンドリーな善玉菌から成る数多くのチームを編成する必要がありました。


次に、そのチームとチームの間においても、フレンドリーな関係が生まれるリーグという形で編成させるようしたのです。


そのような長年の研究にて集大成された菌群を日本食品分析センター多摩研究所にて同定したところ、16種のビフィズス菌・乳酸菌の株数にして、35株あるという結果が得られたのです。


16種35株に至った経緯がおわかりいただけたでしょうか。


結論としては、35株の善玉菌の種類を分類すると、16種になるということです。


出発点はヒトの腸内フローラのメカニズムに着目したことにあり、最終的には同定によって、詳細が判明したのです。


したがって、同定を行うことも必須条件です。


次は、生産段階における特徴について記します。


大量の培養は1トンタンク単位で行っています。


低温からスタートさせ数段階に分けて培養を行い、37℃に達するときは、嫌気状態(無酸素状態)になります。


乳酸菌ビフィズス菌は、嫌気状態にて活発に活動します。


これはヒトの腸内も同様です。


一次発酵、二次発酵を経て、実に120時間の培養になります。


その間、発酵タンクには、発酵を促進するための微細な低周波振動を与えます。


また同時に、長年の習慣として、先代の演奏した尺八の音色を菌たちに聴かせるようしています。


出来上がった乳酸菌生産物質は、メタボローム解析によって物質が特定されております。


以上のように今回は、乳酸菌生産物質の開発から完成に至るまでの代表的な特徴を、規格表としてお知らせいたしました。


弊社の原料をご使用いただくにあたって、安心材料となれば幸いです。


最近の需要傾向として、大手企業の研究開発部門から試験用と思われる数キロ単位の注文が散見されます。


大手市場では技術的に未開発の素材ですので、試験結果が有意なものになるであろうとはいえ、乳酸菌生産物質の作用機序をご理解いただけるかどうかは疑問です。


最近、海外から会社訪問の要請を、ドクターを含む20名以上の方から受けております。


輸出も年々増加しており、こういった流れのもと、海外大手からのオファーの方が先になるかもしれません。


ちなみに、城西大学薬学部と光英科学研究所の産学協同による乳酸菌生産物質の作用機序の研究論文が、世界的に権威ある海外学術誌に掲載されることが決定しました。


今年中に発表の予定です。


specification
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