2019.06.20

身近雑記

第97回 体感と健康長寿

腸内フローラ研究の権威として、世界に冠たる東京大学名誉教授・光岡知足先生と、私の対談が週刊新潮に掲載されてから、早くも2年余りになります。

この対談の全文は、下にある「特別対談」の画像を押したリンク先でご覧いただけますので、ぜひご一読ください。

今回は、対談の中で光岡先生が指摘されている「体感」について、考えてみたいと思います。

interview

 

 

人生100年時代を全うするには、「体感」となって現れる身体の声を敏感に察知することが肝要です。

若いときであれば、その声を聞き流していても健康を損なうことも少ないのでしょうが、中高年になると、その声に耳を傾けているかどうかが大きく健康を左右することになります。

そして高齢者になれば、積極的に身体の声に耳を澄ませ、その声をどう受け止めるかで当人の余生が決定する、と言っても過言ではありません。

様々な調査において、現在100歳以上で健康に問題ない方の大多数が、過去に病気をしたことがないと回答している、という発表が存在しています。

この方達が大病をせずに生き抜いて来られたのは、体感に忠実な食生活や生活習慣を自ずから身に付けていたのだろうと、私は思っています。

 

 

昨今、TVコマーシャルやネット通販の市場では、健康長寿のためのサプリメントが大盛況となっています。

しかし、その中からいくつか商品を摂取してみたところで、確かな体感のあるものが果たして存在するのでしょうか?

テレビ画面からは必ず「出演者、本人の感想です」と、但し書きのテロップが表示されますが、こういった宣伝を見る度、本当にそうなのか?という疑問が心の中で増幅していくことが、みなさんもお有りでしょう。

かくいう私も日頃、こういった宣伝手法をいつまで続けるのか、体感の押し売りではないか、などと思いつつ見ている次第です。

 

 

さらに最近では、「健康長寿のためには乳酸菌」という文言が、あたかも世論であるかのような風潮が現れました。

しかし、その風潮に支えられた市場の主流を占めるのは、腸まで生きて届く乳酸菌や、死菌体にした殺菌乳酸菌の製品です。

それらの機能性としては、各種論文や臨床試験を拠り所としたものが多く見受けられます。

ところが、機能性の試験結果として発表されている「有意差」の数値に注目してみると、果たしてこの数値で体感はあるのか?と疑問を感じざるを得ません。

体感が伴ってこそ、健康のためになる商品なのであり、高いリピート率をもたらすロングセラー商品になり得る、といえるのではないでしょうか。

一般食品にも乳酸菌が添加されるようになりましたが、これらに至っては商品のパッケージデザインの一部として利用されているに過ぎず、本当に体感まで考えて上市したとは考えにくい代物ばかりです。

こういった風潮が、結果的には消費者の不信を招くことになり、乳酸菌そのものではなくその代謝物が大切だ、という真実が理解されるためのマイナス要因になりかねません。

 

 

振り返ってみますと、私が先代の正垣所長の技術を引き継ぎ乳酸菌生産物質を世の中に送り出してからは、今まで多くの愛用者の方々に支えられてまいりました。

そして昨今の急速な普及状況をみるにつけ、そこには愛用者のみなさまの体感が、その原動力となっているのをつくづく感じます。

その体感の良さを証明するためのエビデンスについては、大学機関と共同で構築しており、未知なる物質とその作用メカニズムの究明が加速しております。

そして、この研究に陽の当たるときが来る日はそんなに遠くはなかろうと、楽しみにしている今日この頃です。

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