KOEI乳酸菌

光英科学研究所・村田公英社長ブログ【私考欄】光英科学研究所について

第75回 平成30年2月9日

presidentblog
第75回 “光英科学研究所の産業革命(その3)“
#1~14:自分史編
#15:同窓会
#16:私の腸内細菌
#17:乳酸菌との対話
#18-1:純正醍醐論(その1)
#18-2:純正醍醐論(その2)
#18-3:純正醍醐論(その3)
#19:大谷光瑞師の墓碑
#20:乳酸菌生産物質白書
#21:紺屋の白袴
#22:第3の万能細胞
#23:メタボローム解析について
#24:メタボローム解析と腸……
#25:腸内細菌学会
#26:食物繊維
#27:発酵と中村吉右衛門
#28:「噛むこと」そして……
#29:フレンドリーコミュニ……
#30:おせち料理
#31:節分の思い出
#32:NHKスペシャル腸内フローラ
#33:「腸内フローラ」と……
#34:腸内フローラと大腸……
#35:ジェネリック医薬品
#36:ラジオ放送「ジャム……
#37:腸内フローラとクオラ……
#38:もの忘れドック検査
#39:物理的腸内フローラの……
#40:物理的腸内フローラ考……
#41:下町ロケット
#42:黒豆
#43:ポストヨーグルト1
#44:ポストヨーグルト2
#45:実践腸内フローラと便観察1
#46:実践腸内フローラと便観察2
#47:実践腸内フローラと便観察3
#48:書籍「不老‘腸’寿」……
#49:「不老‘腸’寿」編集後記1
#50:「不老‘腸’寿」編集後記2
#51:「不老‘腸’寿」編集後記3
#52:「不老‘腸’寿」編集後記4
#53:16種35株のミステリー
#54:テレビCMとリピート率
#55:アンチエイジングとプ……
#56:昔の乳酸菌生菌剤と現……
#57:光岡知足先生との対談1

#58:2017年1月13日
光岡知足先生との対談2


#59:2017年2月7日
光岡知足先生との対談3


#60:2017年3月23日
絵に描いた餅


#61:2017年4月11日
週刊新潮の特集記事「ト……


#62:2017年4月27日
楽しいゴールデンウィー……


#63:2017年5月23日
ヘルスフードエキスポ……


#64:2017年6月21日
共棲培養というすぐれ……


#65:2017年7月12日
KENJA GLOBALと社長ブ……


#66:2017年8月8日
ラボラトリーからファク……


#67:2017年8月9日
乳酸菌生産物質に賭け……


#68:2017年8月31日
異常気象と腸内環境


#69:2017年9月19日
鶏と乳酸菌生産物質


#70:2017年9月28日
緊急提言。脱「生きた……


#71:2017年10月19日
KENJA LIVE


#72:2017年11月9日
マイクロバイオータ


#73:2017年12月15日
産業革命(その1)


#74:2017年12月26日
産業革命(その2)


#75:2018年2月9日
産業革命(その3)
前回に続き、千葉中央研究所から和光市弊社工場へ持ち帰った菌のおはなしです。


Wako head office本社工場では、試験管単位のマザースターターを、3トンタンク(1トン発酵タンク×3基)での発酵に供するため、バルクスターター30kg分に増量する作業を行っております。


37本の試験管には、それぞれ2~4種類の共棲状態になっている乳酸菌チームで培養されたものが入っています。


このチーム間にて相性の良い組み合わせを行い最終的に35株にて集大成されたもので、16種のビフィズス菌・乳酸菌にて編成されたボトル単位(30kg)のバルクスターターを作り、これにて3トンの大量発酵をスタートさせます。


大量発酵においては、長年の製造技術研究により得られたノウハウが必要であり、光英科学における最大の企業秘密となっております。


この技術は、他に類がなく世界唯一のものと確信しております。





実は、ヒトの腸内発酵も常に同様な作用にて進行しています。


腸内フローラは腸壁に共棲した状態で、いわばマザースターターとして作用します。


識者の方々においてさえ、腸内発酵を漠然と腸内フローラと呼称しておられるのを見受けることがありますが、腸壁に共棲している腸内細菌のチームがマザースターターであり、これこそが腸内フローラなのです。


決して、腸内発酵タンク全体を指すわけではございません。


私たちの小腸から大腸に入った栄養物に発酵を仕掛けるのがマザースターターでありバルクスターターなのであって、この動作が連続的に腸内発酵として行われ、その際生まれる代謝物が体を守ってくれているのです。


マザースターターである腸内フローラは、私たちが生まれたときから定着しているありがたいものですから、疎かには出来ません。


乳酸菌生産物質が、ヒトの腸内をお手本として、いかに合理的に作られているかお解りいただけたかと思います。





head office factory次に発酵のための栄養物となる豆乳について、ご説明します。




今までは10kgのバッチタンク80基にて発酵しておりましたが、大量培養となると、1トンの発酵タンク3基に2時間で豆乳を満タン状態にする必要があり、豆乳製造装置も大型で大量の豆乳が作ることの出来るものが求められます。


幸い最近は、大手食品メーカーがスーパーマーケットにて大量の豆乳を販売しております。


その際に製造に使用している大型連続豆乳製造システムが開発されており、それを設置することで解決いたしました。


soy milk makerさらには、発酵エキスの抽出作業という難題が立ちはだかります。


今までは小型の濾過機100個にて行っておりましたが、搾り切るまで実に3週間かかっておりました。


今後はペースト状の発酵液を3トン搾る必要があるため、コンピューター制御で大型の2トン搾汁機を設置しました。


これによって2日間での抽出が可能となり、飛躍的に効率が向上し大量生産が可能となったわけです。


storage tank最後に、完成した発酵エキスを貯蔵するために今までは20リットルのステンレス容器300個に小分けして保存していましたが、これからは高さ3mのステンレス2トン貯蔵タンク6基を定温倉庫に設置して貯蔵するようになりました。





これにて、長期間のエージングと品質の確保が可能となり、最終製品のハイグレード化が実現しております。


結果として新工場の増設により、月産12トンの製造と受注に対応可能となりました。


総ステンレス張りの工場には発酵タンク4基の増設が可能であり、今後24トンまでの受注体制が構築される見込みとなっています。

new factory panoramic view


これで光英科学研究所の産業革命の項は終わりですが、次回は共棲培養の根本理念に言及してまいりたいと思います。


それは学術界においては未知の分野でありながら弊社ではマスターしている、同種細菌間のコミュニケーションともいえる細胞間クオラムセンシングについてのお話しとなります。


< つづく >
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第74回 平成29年12月26日

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第74回 “光英科学研究所の産業革命(その2)“
#1~14:自分史編
#15:同窓会
#16:私の腸内細菌
#17:乳酸菌との対話
#18-1:純正醍醐論(その1)
#18-2:純正醍醐論(その2)
#18-3:純正醍醐論(その3)
#19:大谷光瑞師の墓碑
#20:乳酸菌生産物質白書
#21:紺屋の白袴
#22:第3の万能細胞
#23:メタボローム解析について
#24:メタボローム解析と腸……
#25:腸内細菌学会
#26:食物繊維
#27:発酵と中村吉右衛門
#28:「噛むこと」そして……
#29:フレンドリーコミュニ……
#30:おせち料理
#31:節分の思い出
#32:NHKスペシャル腸内フローラ
#33:「腸内フローラ」と……
#34:腸内フローラと大腸……
#35:ジェネリック医薬品
#36:ラジオ放送「ジャム……
#37:腸内フローラとクオラ……
#38:もの忘れドック検査
#39:物理的腸内フローラの……
#40:物理的腸内フローラ考……
#41:下町ロケット
#42:黒豆
#43:ポストヨーグルト1
#44:ポストヨーグルト2
#45:実践腸内フローラと便観察1
#46:実践腸内フローラと便観察2
#47:実践腸内フローラと便観察3
#48:書籍「不老‘腸’寿」……
#49:「不老‘腸’寿」編集後記1
#50:「不老‘腸’寿」編集後記2
#51:「不老‘腸’寿」編集後記3
#52:「不老‘腸’寿」編集後記4
#53:16種35株のミステリー
#54:テレビCMとリピート率
#55:アンチエイジングとプ……
#56:昔の乳酸菌生菌剤と現……
#57:光岡知足先生との対談1

#58:2017年1月13日
光岡知足先生との対談2


#59:2017年2月7日
光岡知足先生との対談3


#60:2017年3月23日
絵に描いた餅


#61:2017年4月11日
週刊新潮の特集記事「ト……


#62:2017年4月27日
楽しいゴールデンウィー……


#63:2017年5月23日
ヘルスフードエキスポ……


#64:2017年6月21日
共棲培養というすぐれ……


#65:2017年7月12日
KENJA GLOBALと社長ブ……


#66:2017年8月8日
ラボラトリーからファク……


#67:2017年8月9日
乳酸菌生産物質に賭け……


#68:2017年8月31日
異常気象と腸内環境


#69:2017年9月19日
鶏と乳酸菌生産物質


#70:2017年9月28日
緊急提言。脱「生きた……


#71:2017年10月19日
KENJA LIVE


#72:2017年11月9日
マイクロバイオータ


#73:2017年12月15日
産業革命(その1)


#74:2017年12月26日
産業革命(その2)
前回に続き製造工程が機械化された話を、今回からはより具体的に順を追って説明してまいります。


Chiba central laboratory作業の端緒は、弊社・千葉中央研究所にて行われております。


ここで保管・開発作業が行われている多くの元菌の中から、和光市の製造工場で使用する元菌群(16種35株から成る菌群)を取り出します。


全てはこの作業から始まるのです。





clean bench左の画像にあるクリーンベンチという設備の中には、継代培養している乳酸菌50チーム以上の菌群が、試験管単位で集められております。



この試験管1本の中には2~4種の乳酸菌がチームを編成しつつ共棲しており、いくら培養を繰り返しても、その力関係が変化しない状態の強固なチームとなっているのです。


そしてこの試験管群の中から、生産用として、16種35株の共棲状態にするべく目的の試験管を抜き取り、寒天培地に棲み着いている乳酸菌群のコロニーから生産に供するため液体培地に移植する作業を行い、最終的には試験管37本にまとめます。


これで、和光市の工場に持ち帰るためのマザースターターが出来上がります。


スターターとは乳酸菌を発酵させるための元菌群のことであり、豆乳の培地が大量に入っている発酵タンクに添加し発酵を開始(スタート)させるために使うのですが、普通はタンク容量の0.5%~5%くらいの量が必要となります。





つまり、いきなり1,000kgの発酵タンクに、試験管容量分の100g単位のスターターを添加しても発酵が始まるわけではありません。


多くて50kg、少なくとも5kgの元菌群のスターターが必要なのです。


その量を満たすため、マザースターターから今度はさらに量を増やしたバルクスターターと呼ばれるものが必要となります。


したがって、千葉中央研究所から持ち帰ったマザースターターは、さらにkg単位に到るまで培養を重ねて量を増やします。


これが、1,000kgのタンクの発酵を開始させるためのバルクスターターとなるのです。


Wako head office factoryここから先は和光市の本社工場にて行う作業となりますが、こちらについては次回以降にご説明します。





では、工場の生産におけるマザースターターの必要量から、私たちの腸内発酵のためのスターターに思いを馳せてみましょう。


ヒトの腸内タンクの大きさを1kgとすると少なくとも50gのスターターが必要であり、これを市販の“生きた乳酸菌”サプリメントに置き換えてみれば到底、腸内発酵には至らないことがイメージできます。


ましてや、生まれてからずっと棲み着いているそのヒト固有の腸内細菌が共棲している発酵タンクなのですから、まったくスタートがかからないであろうことがわかります。


通過菌として体外へ排除されてしまう所以です。


このことからも、生きた乳酸菌ではなく乳酸菌生産物質として腸に取り入れる必然性が理解いただけることと思います。


さて本年の私考欄はこれで終わりとなります、一年間お読みいただき誠にありがとうございました。


年が明けましたら、弊社の本社工場における製造工程について、さらに詳細にお知らせするつもりです。


< つづく >
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第73回 平成29年12月15日

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第73回 “光英科学研究所の産業革命“
#1~14:自分史編
#15:同窓会
#16:私の腸内細菌
#17:乳酸菌との対話
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#18-2:純正醍醐論(その2)
#18-3:純正醍醐論(その3)
#19:大谷光瑞師の墓碑
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#22:第3の万能細胞
#23:メタボローム解析について
#24:メタボローム解析と腸……
#25:腸内細菌学会
#26:食物繊維
#27:発酵と中村吉右衛門
#28:「噛むこと」そして……
#29:フレンドリーコミュニ……
#30:おせち料理
#31:節分の思い出
#32:NHKスペシャル腸内フローラ
#33:「腸内フローラ」と……
#34:腸内フローラと大腸……
#35:ジェネリック医薬品
#36:ラジオ放送「ジャム……
#37:腸内フローラとクオラ……
#38:もの忘れドック検査
#39:物理的腸内フローラの……
#40:物理的腸内フローラ考……
#41:下町ロケット
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#49:「不老‘腸’寿」編集後記1
#50:「不老‘腸’寿」編集後記2
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#52:「不老‘腸’寿」編集後記4
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#58:2017年1月13日
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#73:2017年12月15日
光英科学研究所の産……
the first industrial revolution産業革命が、18世紀後半のイギリスに始まる技術革新として、特に手工業生産から工場生産への変革により経済・社会構造の大変革となる現象となったことは、みなさまご存知のことと思います。



現在においても、人工知能(AI)やテクノロジーの進歩により、機械にその都度指示を与えなくとも自分で考えて動くようになる「第4次産業革命」が進化しています。


弊社の乳酸菌生産物質の製造においても、永い年月の間に開発を重ね得られた特殊技術には手作業を必要とするものも多く、なかなか機械に頼ることは困難でした。


しかしこの度、和光市・本社に増築した隣接工場の完成によって、自動製造システムが確立されることとなったのです。


一連の作業はまず、弊社・千葉研究所における元菌群の操作に始まります。


続いて和光市の工場に新設した、豆乳自動連続製造システムおよび培養発酵タンク(1,000kg)3基の導入により、可能となった、3,000kg/120時間の共棲培養が行われます。


この後、やはり新規導入した大型自動搾汁機(2,000kg)による搾り作業を経て、豆乳発酵エキスの完成に至ります。


これらの工程は永年の技術研究により育まれ、その成果として一連の自動製造システムが構築されたのです。





試験管からビーカーレベルの研究で開発されたものを、中型・大型のタンクでそのまま同じレベルで仕上げることは、まず不可能です。


永年の研究によって、大量生産となった場合の培養物の製造ノウハウがあってこそ、品質が保証された量産システムが完成したのです。


このような経緯によって、月産12トンの生産が実現し24トンまで増産も可能な態勢となり、これで海外からの受注にも対応できるようになりました。


industrial revolution of our company正に光英科学研究所の産業革命となった次第です。


次回から、順を追って機械装置の写真入りで、製造の在り様を詳細に説明してまいりたく考えております。


new factory



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私考欄の目次ページ

乳酸菌の新しいステージ

乳酸菌,原材料