大連医科大学教授 Shu Wen 氏 ご来社♪

2024年9月27日、大連医科大学病原生物学およびミクロ生態学部教授兼学部長である文教授(Prof.ShuWen)が当社を訪問されました。文教授は到着後の開口一番、「乳酸菌生産物質の研究と工業化のパイオニアである光英科学研究所に来ることができ、とても嬉しい!」と、語ってくださいました。文教授は29年前、腸内フローラの系統的研究分野のパイオニアである光岡知足教授の来訪で与えられた衝撃を今でも鮮明に覚えているとのこと。

大連医科大学病原生物学文教授
文教授(写真・向かって一番右)

そして2024年6月、東京で開催された腸内細菌学会での偶然の出会いから実現した今回のご来社。ワクワクする交流のはじまりを写真とともにレポートいたします。

偶然の出会い

2024年9月27日(金)、大連医科大学病原生物学およびミクロ生態学部教授兼学部長であるProf.ShuWen(以下「文教授」)が株式会社光英科学研究所を訪問されました。文教授来社のきっかけは、第28回腸内細菌学会学術集会。偶然、近くに座り、たまたま目が合ってごあいさつ。乳酸菌生産物質メーカーである弊社の話をすると興味を持ってくださって、ご来社となりました!なんというご縁でしょう。

会議室に入るなり、「乳酸菌生産物質の研究と工業化のパイオニアである光英科学研究所に来ることができ、とても嬉しい!」とのお言葉。29年前、大連医科大学ミクロ生態学部門に入局したばかりの文教授は、腸内フローラの系統的研究により「腸内細菌学」という新しい学問を世界に先駆けて樹立した同分野のパイオニアである光岡知足(みつおかともたり)教授の来訪で与えられた衝撃を今でも鮮明に覚えているとお話しされました。腸内細菌の研究をライフワークとされ、世界的に大きな実績を残されてきた光岡先生。2016年10月27日、弊社会長の村田が会談しています。

対談「腸内フローラの真実」

偶然の出会いから、快く弊社へ足を運んでくださった文教授をどのようにおもてなしすべきか悩みました。そこで考えたのは「工場見学」と「和食体験」。弊社の菅原が英語で、また、和食体験の調理を担当する「おむすびとお惣菜の店おとなりさん」の齋藤さんが中国語でコミュニケーションを担当。なんともアットホームな交流の始まりです!

工場見学へ

工場見学では、製品を検査する検査室や発酵タンク、原料の加工場などを見て回りました。そうそう、弊社の工場で何を作っているのか、説明しておきましょう。

光英科学研究所は、「乳酸菌生産物質」と呼ばれる、善玉菌(ビフィズス菌や乳酸菌)が腸内で生み出す代謝物を作っています。腸内細菌の研究の第一人者である農学博士光岡知足氏が提唱された「バイオジェニックス」という考え。「バイオジェニックス」とは、生体に直接的に作用し「腸内フローラを介することなく、直接、免疫賦活、コレステロール低下作用、血圧降下作用、整腸作用、抗腫瘍効果、抗血栓、造血作用などの生体調節・生体防御・疾病予防・回復・老化制御などに働く食品成分」と定義されています。つまり!乳酸菌生産物質は人間の健康への作用が直接的に期待できる物質、というわけです。そのような物質がどのような工場で作られるのか、腸内細菌学の専門家である文教授、とっても興味を持ってくださいました。エスコートは、もちろん工場長です!

乳酸菌生産物質,工場

「この工場で作られる乳酸菌生産物質は素材としての出荷が90%」との説明に、文教授、「素晴らしい!人の健康に役立つ製品がここからたくさん生まれるということですね!」と感動されていました。また、「どのような順序で作られるのか」「どのくらいの時間をかけて作るのか」など、多くの質問をされました。

タンク室に入ると、尺八の音が♪ 光英科学研究所では、4種のビフィズス菌を含む16種35株の乳酸菌を共棲培養・強化し、腸内と同様37℃で120時間かけて発酵させ、代謝物成分をエキスとして抽出生成しています。その期間、菌にとっても良い環境をつくろうと、尺八の名手だった先代の社長が奏でる尺八の音を流しているんです!

これには教授、驚いたようで、いやいや、とっても気に入ったご様子で「腸内細菌もHappy!私たちもHappy!」とおっしゃっていました。気さくで、チャーミングな文教授と回った工場見学、私たちにとってもワクワクする楽しい時間でした。

発酵タンク,共棲培養

和食を食べながら歓談、そして世界へ

工場を見て回った後は、「和食体験」です! 2013年、ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」。海外からも、この「伝統的な日本人の食事」を求め、多くのお客様が来日されます。その理由は「理想的な健康長寿食」だといわれるからです。「腸内環境の大切さ」と合わせて食事の大切さを伝えたいわが社、そんなニッポン的なお昼ご飯は...。

サバの塩焼き、さつまいもの梅酢和え(乳酸菌生産物質入り)、ひじき煮、おむすび2種。そして、わが社自慢の「野菜たっぷり腸内フローラ鍋」です! 

野菜たっぷり腸内フローラ鍋

これは、おなかの中から、健康を届けたい!というわが社の思いを、発酵食品「味噌」を使った「野菜たっぷり!腸内フローラ鍋」として形にしたもの。2020年の和光鍋まつりでは、特別審査委員推薦を受け「J-ブランド鍋の認定証」をいただきました。

さて、文教授、「腸内フローラ鍋」のお味は? 「いろいろな野菜がたっぷり入っているスープ。腸内細菌たちが喜びます!」とのご感想。「腸内環境が良い状態であることは、お腹の健康に限らず、頭や心など、身体のあらゆる健康とつながっているのです」と繰り返しお話しされました。

「その考えを世界中の人に広めたい。講演会など私どもと一緒に開きませんか」との社長小野寺の誘いに「機会があれば、ぜひ!」とのお返事。さらに「これからも良い関係を維持できればと思っています。中国では毎年、ミクロ生態学シンポジウムを開催していますので、ぜひご参加いただければ幸いです。また、大連にお越しいただき、研究室を見学していただくことを歓迎します。」とワクワクするような提案をいただきました。

私たち光英科学研究所は、「腸の健康」の大切さを「乳酸菌生産物質」をもって広く世界に普及することを目的しています。今、「世界への扉」が開きました! 文教授、ご来社ありがとうございました。今度は大連でお会いしましょう!

光英科学研究所,国際交流
文教授(写真・中央)

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