乳酸菌と乳酸菌生産物質の違い
乳酸菌と乳酸菌生産物質は、実は異なるものです。
まずは乳酸菌とはどういうものなのか?を正確に理解しておきましょう。
糖を分解して「乳酸」を生産することによってエネルギーをつくる「細菌の総称」が乳酸菌であり、具体的には、以下の定義に当てはまるもののことを指します。
乳酸菌の定義
1 形状 : 棒状又は円柱状の「桿菌」か、球状の「球菌」であること
2 ブドウ糖の代謝 : 食べたブドウ糖の50%を乳酸として代謝排出すること
3 グラム染色 : 陽性反応を示す
4 カタラーゼ反応 : 陰性反応を示す
5 運動性 : 自ら動くことはない
6 安全性 : 毒性物質を出さない安全性の高い菌
7 胞子の有無 : 胞子をつくらない
上記のような定義を持つ乳酸菌ですが、乳酸菌生産物質は、乳酸菌の「代謝物の総称」であり、腸内でビフィズス菌などの善玉乳酸菌が作りだしている“物質”のことなのです。
乳酸菌そのものを、ヨーグルトや乳酸菌飲料などで取り入れると、腸内環境が整えられて健康に役立つというは間違いではありません。しかし、乳酸菌そのものが腸に入っても、その乳酸菌はもともと腸内に棲んでいた菌ではないため、腸内で増殖・定着することがなかなか難しく、通過菌として体外に排出されてしまうことが多いのです。
乳酸菌の代謝過程が作り出す有用成分が乳酸菌生産物質
乳酸菌生産物質(原液)
乳酸菌生産物質は、もともと腸の中の善玉菌が代謝している物質を摂取することで健康に役立つ、という考えのもと作られております。弊社では16種類35株の乳酸菌・ビフィズス菌を独自の培養方法で発酵させて代謝物を得る事で「乳酸菌生産物質」を作っています。
乳酸菌生産物質を摂ることで、腸内環境も改善しつつ、有用成分がダイレクトに体内に吸収されます。これに対して乳酸菌(生菌)そのものが腸に入っても、もともと腸内に棲んでいる菌とは異なるため、腸内で増殖・定着することがなかなか難しいと言われています。
図解で見る乳酸菌と乳酸菌生産物質の働きの違い
両者の働きを簡単に比較すると、以下の図のようになります。
※プロバイオティクス
腸内菌のバランスを改善する事によりヒトによい働きをする生きた微生物のこと。
※バイオジェニックス
腸内菌を介さなくても、多種な働きをする食品成分のこと。