2026.03.24
私的腸内細菌論
第185回 乳酸菌生産物質の製造の特徴⑭ 大腸発酵タンクの集大成その1
春風に乗って花の香りが漂う季節となりました。精一杯咲きほこった桜は、毎年の如く多くの人を魅了しております。
皆さまにおかれましてはお花見のご予定はいかがでしょうか。
さて、今回も私たちの大切な「大腸発酵タンク」の働きについて簡単明瞭にお話を進めてまいりたいと思います。
私たちが食べた食物は消化管で栄養素に分解され、主に小腸にて吸収されます。
そしてその残り物が大腸の発酵タンクへと供給されて、私たちの健康を支えるための腸内発酵の栄養物(エサ)となります。
発酵をするためには細菌が必要になりますが、腸内タンクの場合は、大腸の内壁にびっしりとチームを作って定着している腸内細菌により発酵が継続されていて、そこに栄養物として供給される仕組みになっております。
自動車が走行するにはエンジンが回転しなければなりませんが、エンジンを連続回転させるためのガソリンの役目をしているとお考え下さい。
ここで大切なのはエンジンの役目をしている腸内細菌の存在です。
私たちが生まれたときは胎児の腸内にはほとんど細菌はみられませんが、その後様々な細菌が生育を開始して離乳後(生後6か月前後)を過ぎると安定期となって成人と同様な多様性(腸内細菌チームの構成)を示すようになると言われております。
一般的にはこの有様を「自然の摂理」と表現しておりますが、私は現存の科学により解明された部分については、より良い腸内細菌の構成にすることが可能と思われてなりません。
わずか生後6か月間の「生活環境」がその人の健康寿命に影響を及ぼす可能性があると考察するからであります。
長年にわたり多種類の腸内細菌たちとお話をしながら研究を重ねてきた者の「人生100年時代への提言」でございます。
続きは次回ブログをお楽しみに。
近年は健康食品市場だけでなく、一般的にも「健康には乳酸菌」という概念が定着しつつあります。
しかし、人の健康に役立つのは乳酸菌そのものだけではなく、その代謝物である「乳酸菌生産物質」がより重要です。
この本には、16種35株のビフィズス菌を含む乳酸菌の共棲培養技術のノウハウや、「乳酸菌生産物質」の商品化の知識など、私の視点から見た「乳酸菌生産物質」に関する情報が余すところなく盛り込まれております。
ぜひ第1・2巻に続き、第3巻もお手元で開いていただければ幸いです。
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